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【開催報告】イタリア式避難所システムと災害ケースマネジメント~人権としての被災者支援を広げるために~

記念シンポジウム第二部は「イタリア式避難所システムと災害ケースマネジメント~人権としての被災者支援を広げるために~」と題して、被災者支援に関する講演やパネルディスカッションが行われました。
■主な登壇者
・厚生労働省 社会・援護局地域福祉課 課長補佐 武田遼介氏
・仙台市 危機管理局 局長 白山幸喜氏
・一般社団法人避難所・避難生活学会 代表理事 水谷嘉浩氏
・日本災害復興学会 復興支援委員会 委員長 江崎太郎氏
・PSC理事、宮城県災害復興支援士業連絡会 会長 宇都彰浩氏
【ファシリテーター】
・PSC理事、防災庁設置準備アドバイザー、大阪公立大学文学部 准教授 菅野拓氏
一般社団法人避難所・避難生活学会代表理事の水谷様よりイタリア式避難所について説明して頂きましたが、とても過ごしやすい環境になっていました。食事も避難所のキッチンで作った暖かいものを食べることができ、トイレやシャワーもあります。寝泊りは家族単位のテント生活で、一人一人にベッドがあるとのこと。学校の体育館で雑魚寝という形が一般的になっている日本の避難所とは全く違います。支援者は、訓練を受けた専門職が担っており福祉職や医療職以外にも、電気や配管のエンジニア、料理人、警備担当者、ペットなどの動物専門職の方もいらっしゃるそうです。環境が整っていることで、被災者は今後の生活を安心して検討できると思うので、とても理想的な避難所だと感じました。

また、日本災害復興学会理事の江崎様が、イタリアには避難所へ行かずに被災地である自宅に留まる方は「いない」というお話をされていました。日本では自宅から離れず「避難所へは行かない」という方の話をよく聞きます。江崎様がイタリアに視察に行かれた際、このようなケースについてイタリアではどうしているのか質問したところ、「そんな人はいない」という回答だったそうです。イタリアの場合は、被災した自宅よりも避難所の方が安全で安心できる場所である、ということも関係しているのではないかと感じました。

2026年11月から防災庁が発足します。これを機会に、今後、日本の防災や被災者支援もより良い方向へ進んでいくのだと思いますし、その変化に対応できるように私たちも日々学ばなければならないと思いを新たにしました。

